徳島県って観光でもビジネスでも、ちょっと地味な存在でそれほど行き先の候補にあがらなかったりしませんか?
マリオットやIHGなど外資系ホテル不毛の地ということも、行き先の候補から遠ざから理由になるのかも
ビジネスなら四国の中心は、高松、もしくは松山になるだろうし、観光だと本州からダイレクトに鉄道で行けないのがちょっと残念。
四国の一番東に位置するので、3大都市圏からすると本来は一番行きやすいはずなんですが…。
関西からだと明石大橋と鳴門大橋によって、実質“陸続き”になったので、高速バスを使うのが主な手段。
高速バスが徳島に行くのにメジャーなんですが、今回は「とくしま好きっぷ」というお得な手段を使って、鉄道+フェリーで徳島に行ってきました!
このきっぷはコスパも高く、なかなか便利に徳島の観光を楽しむことができるんです。
「好きっぷ」とは
「好きっぷ」は、南海電車と南海フェリーがお得に利用できる割引乗車船券です。
正確には、徳島から利用するものを「好きっぷ」、南海電車各駅から利用するものは「とくしま好きっぷ」。
「好きっぷ」の読み方は、「すきっぷ」で、スキップのように跳ね上がって四国まで行くという意味なんでしょうかね。
とくしま好きっぷの購入
南海電車の各駅から徳島港へ向かう「とくしま好きっぷ」を購入できる場所は次の2つ。
- 南海電車主要駅の窓口
- 南海電車の自動券売機
※主要駅の窓口では、乗車日の1ヶ月前から発売され、有効期間は発売期間中の利用当日限り
※自動券売機での購入は発売当日限り有効。なお次の駅には自動券売機がないようなので、主要駅での購入になります。
下古沢駅、上古沢駅、紀伊細川駅、紀伊神谷駅、極楽橋駅、和歌山港駅
フェリー乗り場の和歌山港駅で購入する人はそもそもいないとは思いますがw
ただ、高野山観光の入り口の極楽橋駅なんかはちょっと要注意かも
とくしま好きっぷの内容
有効区間
- 南海電鉄:発売駅→和歌山港駅
- 南海フェリー:和歌山港→徳島港
金額 大人2,200円 小児1,100円
※特急サザンの座席指定車やフェリーのグリーン席利用は別途料金が必要
支払い方法
- 1.現金
- 2.クレジットカード(一部カードを除く)※主要窓口のみのお取り扱いとなります。
南海フェリーの運賃が2,200円ですから、南海電車乗車が無料という感じです。
私の場合、難波駅から乗車しましたので和歌山港まので運賃930円分がお得。
高速バスも調べてみると、2,100円ぐらいが最安なのですが、直前はちょっと高くなり2,700円前後が最安値なんです。
その点
、当日サクッと行ける「とくしま好きっぷ」は優秀。
また、高速バスは乗車具合によって値段の差が出てきますが、コロナ渦の今は安くなっているという感じはあると思います。
なお、復路の徳島港から南海電車各駅までの「好きっぷ」は、基本的に徳島港ターミナル窓口で購入することになりますが、内容は変わりませんが支払いが現金のみになります。
大阪から徳島へ行ってみました!
大阪の自宅から自転車で南海難波駅に向かったのですが、折りたたみ自転車の接続部の設定が不十分で走行中に自転車の前部が折りたたみそうになり、転倒してしまいました。
安物(一応5万円ぐらいはしますが)を買って後悔(*_*)
スポーツバイクは、安全のため絶対に良いものを買いましょう。
顔にケガをして手負いだったのですが、ここまで来て取りやめるのは悔しいので、少しボクサーのような顔で難波駅へ向かいますww
この事故でいったん家まで戻って、別の自転車に乗り換えて行くことにしたせいで、難波駅の前に到着したのは、電車出発の5分前。
自転車を折りたたんで袋に入れて、特急券販売の窓口に向かいます。
マイラーなんで、ここでも意地でもクレジット払いですww
あと2分しかないですけど…
超速でとくしま好きっぷをこちらのカードで購入をして、ダッシュで特急サザンに飛び乗って、ギリギリセーフです。
そこまでしてまで、このカードを使いたくなる秘密はやっぱりお得だからなんです。まだ作ってないですけど…という方はもったいないですよ。
南海電車は関空が瀕死の状態なんでガラ空きです。
関空に行く以外に南海を乗ることがほとんどないので、関空へ向かうような錯覚をしてしまいそう。
りんくうゲートタワービルが見えまして、ビルが離れていくと何だか大事な何かを置き忘れたていったような気分(*_*)
途中、海の近くを走るのでちょっとウキウキしてきますね。
終点和歌山市駅に到着をして、和歌山港線に乗り換えです。乗り換えは降りたホームのすぐかと思いきや、けっこう歩きます。
重い自転車を持っていたので、気分は東京駅の新幹線ホームから京葉線ホームに向かうような気分でしたw
※東京駅の北端から京葉線ホームまでの乗り換えは600mもあるらしいです。
もちろん悪名高き京葉線ホームほど離れてはいませんが、見慣れない景色にうれしがって写真をパチパチ撮ってると乗り遅れることだって場合によってはありえます。
和歌山港線は乗り遅れたら大変なんです。
何せこれぐらいしか列車の本数がないですからね^^;
すっすっ・・少ないw
和歌山港線直通の特急サザンもあるので、できれば直通の方が楽で良いですね。
こちらが時刻表で、2つの和歌山港直通の特急サザンがなんば発7:10が8:30のフェリーに、9:10発が10:35のフェリーに接続しています。
私のように和歌山市駅で乗り換えても悪いことだけではありません。
派手な車両ですが、「めでたいでんしゃ さち」という観光列車の乗れました!
この観光列車は、基本「加太さかな線」を走ってみるみたいですが和歌山港行きにも投入されています。
車内もピンク基調の派手な内装で、正直あまり落ち着きませんが^^;
和歌山港駅に到着し、フェリー乗り場へ。このような通路を進めばフェリー乗り場へたどり着きます。
向こうにフェリーが見えてきました。
ほとんどフェリー乗り場に到着しそうなところで、ムービングウォークが登場ww
フェリー乗り場に到着、体感的に5分ぐらい歩いた感じ。
昭和のかおりが漂う乗り場からフェリーに乗り込みます。
南海フェリー船内の様子
南海フェリーはカーフェリーなので、そこそこ大きな船で2時間もかからない航路のフェリーながら、設備などはけっこう充実しています。
客室への入り口。甲板で景色を眺めるのも良いですし、客室でゆっくりするのも良いですよ。
高速バスと比べると格段にスペースの余裕があります。ソーシャルディスタンスも十分に取れます。
今回の船「フェリーあい」の案内図。
こんな感じのビジネスシートもあるので、ブログの執筆にぴったり(≧▽≦)
座席もこんな感じでまずまずの質感。固定されているので人によってはデスクから少し離れているのが気になるかも。
携帯端末専用コンセントと書いていましたが、パソコンも問題なく充電ができました。
少しスピードは遅めですが、フリーwifiもありました。
こんな感じの普通の座席も。
ゴロンと寝転べるシートもあるのは、高速バスには絶対にないフェリーの良さ。
自動販売機。
カップヌードルやお酒も販売しています。
船内売店は和歌山港と徳島港に停泊中の時間帯のみ営業をしていて、就航の5分前に営業終了なので何か買いたい方は、船に乗ったらすぐに売店にいってみてください。
外に出ると、こんな感じの座席もあります。ここで気持ちよさそうに寝てた人もいましたよ!
鉄道もフェリーも南海なので、接続に便利にダイヤが組まれています。乗船後すぐに出港するのでとても便利。
景勝地で有名な和歌浦ですかね。フェリー乗り場からさほど遠くないので、タクシーでも利用をしてサクッと観光も良いかも。
船旅は、飛行機や鉄道の旅とはまた違った独特なものがありますね。
時刻表です。フェリー自体はだいたい2時間少々で和歌山と徳島を結びます。
こんなキャラクターを使うのは最近多いですねよね。
航海中は何度か甲板へ出て景色を眺めました。この航路は太平洋らしい景色と、
瀬戸内らしい景色を両方を楽しむことができます。
外に出たり、ブログの記事を書いたりして、あっという間に徳島港へ入港です。
徳島港に到着しました。
徳島港から徳島駅までのバスが出ています。バスはこんな感じの一般的な路線バス。
同じ南海電鉄に属する鉄道とフェリーとは違い、徳島駅へ向かうバスは徳島市バス。そのため船を降りたらすぐバスが待っているというわけではありません。
ただ、このように時間帯によっては1時間3本のバスが出ているので、スゴく不便というほどではありません。
さいごに
南海電車+南海フェリーをお得に利用できる「好きっぷ」は、たった2,200円で難波など南海各駅と徳島を移動することができます。
南海フェリー自体の運賃が2,200円ですから、南海電車の運賃はまるまる得になるという感じですね。
神戸など兵庫県にお住まいなら、高速バスの利用が安くて便利ですが、大阪や奈良に住んでいる人なら、好きっぷは利用価値が高いです。
関西だけでなく名古屋などの東海地方からだと、近鉄で難波まで来て、南海電車に乗り換えて使えるので、そこそこ便利。
首都圏からだと飛行機がもちろん一番の手段でしょうが、東京と徳島を結ぶオーシャン東九フェリーが1泊をスケジュールで12,000円ぐらいからというものもあります。
関空まで安いチケットで飛行機を利用をして、関空からとくしま好きっぷを利用をして徳島へ旅をするのも費用もそこそこ抑えられて、変化に富んだ旅を楽しむことができるるのでオススメです。
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