マリオットの上級会員、特にプラチナ会員以上になると、特典も豊富になるので、その特典を目当てに宿泊を決めるという人も多いでしょう。
マリオットは多くのホテルブランドを抱える世界最大のホテルグループですが、ブランドごとに上級会員の特典も異なるのでややこしいです^^;
朝食やラウンジの利用など、マリオットのホテルブランドごとの上級会員の特典をまとめてみました。
マリオットプラチナ会員の特典
まずは基本であるマリオットのプラチナ会員では、どのような特典があるのか、ホテルブランドによって対応が異なる特典を整理しておきます。
- レイトチェックアウト
- ウェルカムギフト
- 客室アップグレード
- 無料の朝食
- ラウンジ利用の保証
これらの特典の対応の違いによって、より快適な滞在ができるかどうかが異なるでしょうから、とても重要ですよね!
それでは各々の特典について、ホテルブランドごとの対応についてみていきます。
私がアジアを旅する時が多いですし、一番訪れる機会が多いと思いますので、特にアジア(日本国内も含む)に関しては、枠で囲んで分かりやすく表示をします。
レイトチェックアウト
16時までのレイトチェックアウトについては、基本的にすべてのホテルブランドで保証されるプラチナ会員の特典です。
※マリオット・バケーション・クラブ、マリオット・グランド・レジデンス・クラブおよびプログラムに参加しているヴィスタナ施設を除く
ただし、レイトチェックアウトは空室状況に左右されます。また、ホテルブランドでもホテルごとに、この部屋は13時までのレイトチェックアウトとしている場合もあります。
ウェルカムギフト(1滞在につき)
ウェルカムギフトについては、1滞在につきもらえる特典で、ホテルブランドやエリアによって、けっこうな違いがあります。
1,000ポイント or 10米ドル分のご飲食クレジット
- JWマリオット
- マリオット・ホテル
- デルタ・ホテルズ
- オートグラフ コレクション
- ルネッサンス・ホテル
(上記ホテルのうち米国、カナダ、ヨーロッパにあるホテル)
1,000ポイント or ご飲食アメニティ1つ
- JWマリオット
- マリオット・ホテル
- デルタ・ホテルズ
- オートグラフ コレクション
- ルネッサンス・ホテル
(上記ホテルのうちアジア、オーストラリア、太平洋諸島、カリブ諸島、メキシコ、中米、南米、中東、アフリカにあるホテル)
1,000ポイント or 会員+1名様のレストランでの朝食をご宿泊日数分
- JWマリオット
- マリオット・ホテル
- デルタ・ホテルズ
- オートグラフ コレクション
- ルネッサンス・ホテル
(上記ホテルのうち米国、カナダ、ヨーロッパにあるリゾートホテル)
1,000ポイント or ご飲食アメニティ or 会員+1名様のレストランでの朝食ご宿泊日数分
- JWマリオット
- マリオット・ホテル
- デルタ・ホテルズ
- オートグラフ コレクション
- ルネッサンス・ホテル
(上記ホテルのうちアジア、オーストラリア、太平洋諸島、カリブ諸島、メキシコ、中米、南米、中東、アフリカにあるリゾートホテル)
1,000ポイント or 10米ドル分のご飲食クレジット
- ゲイロード・ホテル
1,000ポイント or アメニティ1つ or 会員+1名様のレストランでの朝食をご滞在日数分(リゾートを含む)
- セント レジス
- ラグジュアリーコレクション
- Wホテル
- シェラトン
- ルメリディアン
- ウェスティン
- トリビュートポートフォリオ
1,000ポイント
- ザ・リッツ・カールトン
- エディション・ホテル
- マリオット・バケーション・クラブ
- マリオット・グランド・レジデンス・クラブ
- デザインホテル
500ポイント or 会員+1名様にご利用いただける1日あたり10米ドルのご飲食クレジット
- コートヤード
- ACホテル・バイ・マリオット
- モクシー・ホテル
(上記ホテルのうち米国、カナダ、ヨーロッパにあるホテル)
500ポイント or ご飲食アメニティ1つ or 会員+1名様にご利用いただける1日あたり10米ドルのご飲食クレジット
- コートヤード(ラウンジがないホテル)
- ACホテル・バイ・マリオット
- モクシー・ホテル
(上記ホテルのうちアジア、オーストラリア、太平洋諸島、カリブ諸島、メキシコ、中米、南米、中東、アフリカにあるホテル)
500ポイントと会員+1名様のラウンジでの朝食をご滞在日数分 (ラウンジが休業の場合はレストランでの朝食)
- コートヤード (ラウンジがあるホテル)
(上記のホテルのうちアジア、オーストラリア、太平洋諸島、カリブ諸島、メキシコ、中米、南米、中東、アフリカにあるホテル)
500ポイント or ご飲食アイテム
- スプリングヒル・スイート
- フェアフィールド
- レジデンス・イン
- タウンプレース・スイート
(上記のホテルのうち米国、カナダ、ヨーロッパにあるホテル)
500ポイント or ご飲食アメニティ
- スプリングヒル・スイート
- フェアフィールド
- レジデンス・イン
- タウンプレース・スイート
(上記のホテルのうちアジア、オーストラリア、太平洋諸島、カリブ諸島、メキシコ、中米、南米、中東、アフリカにあるホテル)
500ポイント or アメニティ or 会員+1名様のレストランでの朝食をご滞在日数分
- フォーポイント
- アロフト
500ポイント or 会員+1名様のレストランでの朝食をご滞在日数分
- プロテア・ホテル
500ポイント or アメニティ
- エレメント
客室のアップグレード
客室のアップグレードは、上級会員のうれしい特典ですが、アロフトとザ・リッツ・カールトン以外のすべてのホテルブランドでスイート含む客室のアップグレードが利用できます。
当日の空室状況によりますので、必ずしもアップグレードがされるわけではありませんし、どんな部屋になるかはホテルの裁量によります。
アロフトは基本アップグレードが対象外ですが、銀座のアロフトはホテルの裁量でアップグレードが行われているようです。
ザ・リッツ・カールトンでは、スイートや直接のクラブアクセス付きの客室は対象外になります。
無料の朝食
無料の朝食については、ラウンジ利用の特典がある場合は、ラウンジでの朝食を基本的には無料で食べることができます。
また、ウェルカムギフトの選択として、レストランやラウンジでの無料の朝食を選ぶことができます。
ホテルによっては、ウェルカムギフトでポイントを選択しても、レストランでの朝食が無料という場合もあったりします。
ラウンジ利用の保証
クラブラウンジの利用は、人によっては最も気になる特典だと思います。
特にお酒が好きな人にとっては、カクテルタイムでお酒が好きなだけ飲めるのは、たまらないですよね!
ラウンジにアクセスできるかどうかは、ホテルブランドで異なりますし、ラウンジがない場合やラウンジが休業の場合にも取り扱いに差があります。
- JWマリオット
- マリオット・ホテル
- デルタ・ホテル
- オートグラフ コレクション
- ルネッサンス・ホテル
(上記ホテルのうちリゾートを除く)
ただしラウンジがない場合や休業中の場合はエリアによって、次のように対応が異なります。
米国およびカナダ国内では、会員+1名様のレストランでの毎日の朝食 or 1日あたり750ポイント
ヨーロッパでラウンジがない場合は、会員+1名様のレストランでの毎日の朝食 or 1日あたり750ポイント
- コートヤード
(米国とカナダ以外のラウンジを備えたホテル)
※ ラウンジが休業の場合は、レストランでの朝食
- シェラトン
- ルメリディアン
- ウェスティン
(上記ホテルのリゾートも含むことになっていますが、なくなる方向です)
※ ラウンジが休業の場合の代替特典は基本的にない
プラチナの代表的な特典について、ホテルブランドごとの違いをまとめてみました。
やや混乱することもあるかもしれないので、続いてホテルブランドごとに適用される特典についてまとめておきますね。
ホテルブランドごとの特典のまとめ
ホテルブランドごとに、客室のアップグレード、無料の朝食(ウェルカムギフトで選択した場合など)、ラウンジの利用について適用される特典をまとめてみました。
レイトチェックアウトは、すべてのホテルブランドで基本は特典になります(空室状況による)。
ザ・リッツ・カールトン
- 客室アップグレード(スイートや直接のクラブアクセス付き客室は対象外)
- ウェルカムギフト1,000ポイント
ザ・リッツ・カールトンでは、ラウンジアクセスができる部屋を利用しなければ、プラチナ会員でもラウンジの利用はできません。
その他に追加料金を払うことでラウンジを利用できますが、かなりの金額が提示される場合が多いです。
JWマリオット
- 客室アップグレード
- 朝食(同伴者1名まで)
- ラウンジアクセス(同伴者1名まで)
マリオット・ホテル
- 客室アップグレード
- 朝食(同伴者1名まで)
- ラウンジアクセス(同伴者1名まで)
デルタ・ホテルズ
- 客室アップグレード
- 朝食(同伴者1名まで)
- ラウンジアクセス(同伴者1名まで)
クラブラウンジのないデルタ・ホテルでは、代替施設として「Elite Pantry」を利用することが可能になっています。
オートグラフコレクション
- 客室アップグレード
- 朝食(同伴者1名まで)
- ラウンジアクセス(同伴者1名まで)
オートグラフコレクションは、基本的にはラウンジアクセスがあるはずなんですが、メズム東京の4月以降のラウンジ改悪で何らかの対応があるのでしょうかね?
ルネッサンス
- 客室アップグレード
- 朝食(同伴者1名まで)
- ラウンジアクセス(同伴者1名まで)
ゲイロード・ホテル
- 客室アップグレード
- 1滞在10ドルの飲食クレジットを選択が可能
セント レジス
- 客室アップグレード
- 朝食を選択可能(同伴者1名まで)
ラグジュアリーコレクション
- 客室アップグレード
- 朝食を選択可能(同伴者1名まで)
Wホテル
- 客室アップグレード
- 朝食を選択可能(同伴者1名まで)
シェラトン
- 客室アップグレード
- 朝食(同伴者1名まで)
- ラウンジアクセス(同伴者1名まで)
ルメリディアン
- 客室アップグレード
- 朝食(同伴者1名まで)
- ラウンジアクセス(同伴者1名まで)
ウェスティン
- 客室アップグレード
- 朝食(同伴者1名まで)
- ラウンジアクセス(同伴者1名まで)
シェラトン、ルメリディアン、ウェスティンは、ラウンジ休業の場合は代替特典がないので、ラウンジアクセスの保証まではいかないが、基本的にはラウンジアクセスの特典がつきます。
トリビュートポートフォリオ
- 客室アップグレード
- 朝食(同伴者1名まで)
エディション
- 客室アップグレード
- ウェルカムギフト1,000ポイント
コートヤード
コートヤードは、ホテルがどこにあるかによって特典が異なり、また同じ国でもラウンジがあるかないかでも変わります。
米国・カナダ・ヨーロッパ
- 客室アップグレード
- 1日10ドルの飲食クレジット(同伴者1名まで)
アジア、オーストラリア、太平洋諸島、カリブ諸島、メキシコ、中米、南米、中東、アフリカのラウンジのあるホテル
- 客室アップグレード
- 朝食無料(同伴者1名まで)
- ラウンジアクセス(同伴者1名まで)
アジア、オーストラリア、太平洋諸島、カリブ諸島、メキシコ、中米、南米、中東、アフリカのラウンジのないホテル
- 客室アップグレード
- 1日10ドルの飲食クレジット(同伴者1名まで)を選択可能
ACホテル
- 客室アップグレード
- 1日10ドルの飲食クレジット(同伴者1名まで)を選択可能
モクシー
- 客室アップグレード
- 1日10ドルの飲食クレジット(同伴者1名まで)を選択可能
スプリングフィールド
- 客室アップグレード
- 飲食アメニティを選択可能
フェアフィールド
- 客室アップグレード
- 飲食アメニティを選択可能
スプリングフィールドやフェアフィールドのウェルカムギフトは、500ポイントと飲食アメニティを選べます。
飲食アメニティも正直残念な内容で、例えばフェアフィールド大阪難波では売店の500円分の商品。
私はいつも500ポイントを選んでます^^;
なお、日本のフェアフィールドは朝食が有料ですが、他の国(例えば中国)では全ゲスト朝食が無料という例もあります。
レジデンスイン
- 客室アップグレード
- 飲食アメニティを選択可能
タウンプレイス・スイート
- 客室アップグレード
- 飲食アメニティを選択可能
レジデンス・イン、タウンプレイス・スイートもウェルカムギフトとして、飲食アメニティか500ポイントを選べますが、特典としてはちょっと寂しい。
フォーポイント
- 客室アップグレード
- 朝食無料(同伴者1名まで)
アロフト
- 朝食無料(同伴者1名まで)
アロフトは特典として、客室のアップグレードはありませんが、ホテルの裁量としてアップグレードされる場合はあります。
プロテア
- 客室アップグレード
- 朝食無料(同伴者1名まで)
エレメント
- ウェルカムギフトとして、500ポイントかアメニティを選択
エレメントの特典はかなり残念ですが、500ポイントを選択する方が良さそうです。
さいごに
マリオットのプラチナ特典は、客室のアップグレード、無料の朝食、レイトチェックアウト、ラウンジ利用がやっぱりウレシイです。
ただしすべてのホテルブランドでこれらの特典があるわけではないので、宿泊先選びには特典の有無も考えるのが良いでしょう。
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