ANAカードは、これからANAマイルをたくさん貯めるためには欠かせないクレジットカードです。
ただ、ANAカードにはたくさんの種類があり、どれを選んだら良いかがさっぱり分からんという人もいるでしょう。今回はたくさんのANAカードの中から、オススメのものをピックアップしました。
ANAカードの選ぶ際のポイントとオススメクレジットをタイプ別に紹介をしていきます。
ANAカード共通のメリット
ANAカードは、「ANAマイレージクラブ」の会員機能にクレジット機能がついたものです。
ANAカードにはたくさんの種類がありますが、すべてのカードに共通のメリットがありますので、まずはそのメリットについて紹介をします。
メリット1 入会時ボーナスマイル
ANAカードに入会をすると、もれなくボーナスマイルがプレゼントされます。
JALカードの入会時ボーナスとの違いは、JALカードでは「入会後初めての搭乗」という条件がつきます。
一方ANAカードのボーナスマイルには、何の条件もつかず入会をすればプレゼントされるので、陸マイラーならどんどんいろんな種類のANAカードを持ちたくなるかも。
なお、入会時のボーナスマイルは、カードのグレードごとに以下のような違いがあります。
- 一般カード:1,000マイル
- ワイドカード:2,000マイル
- ゴールドカード:2,000マイル
- プレミアムカード:10,000マイル
メリット2 継続時ボーナスマイル
毎年のANAカードの更新をして、入会を継続することで、もれなくボーナスマイルがもらえます。
入会時ボーナスマイルと同様に継続するだけでもれなくプレゼントされるので、JALカードのように「毎年の初めての搭乗」という条件はつきません。
継続時ボーナスマイルはカードのグレードごとに以下のような違いがあります。
- 一般カード:1,000マイル
- ワイドカード:2,000マイル
- ゴールドカード:2,000マイル
- プレミアムカード:10,000マイル
メリット3 搭乗時のボーナスマイル
ANAマイレージクラブに入会をすると、ANAグループ便に搭乗することでフライトマイルが積算されますが、ANAカードに入会をしていると、さらにボーナスマイルがもらえます。
ボーナスマイルは、カードのグレードごとに以下のような割合で追加でマイルを貯めることができます。
- 一般カード:フライトマイルに10%プラス
- ワイドカード:フライトマイルに25%プラス
- ゴールドカード:フライトマイルに25%プラス
- プレミアムカード:フライトマイルに50%プラス
ボーナスマイルは、例えば羽田~伊丹に「ANA SUPER VALUE」運賃を利用して搭乗した場合に、フライトマイルは210マイルですが、ANAカード一般会員であれば10%の21ボーナスマイルが追加になります。
メリット4 家族間でマイルを合算して利用
ANAカードには、「ANAカードファミリーマイル」という便利サービスがありますが、家族間でマイルを合算して利用することができるんです。
「ANAカードファミリーマイル」に登録できるのは、ANAカード本会員と生計を同一にする配偶者および親、子供です。
18歳以上の場合はANAカードの本会員または家族会員、18歳未満および18歳の高校生はANAマイレージクラブ会員であることが条件になります。
家族旅行をすると、主にマイルを貯めているお父さんなどのマイルはどんどん貯めて使えますが、あまり飛行機に乗らない家族に積算されるマイルは、あまり使わず失効してしまうとなんとももったいない話しです。
家族でマイルを合算して利用することができるのなら、それだけ多くのマイルを貯めることができて、特典航空券に交換することも早くなるはずです。
メリット5 空港や機内のショッピングで割引
国内空港の指定店舗で、ANAカードを提示することで、5~10%の割引が受けられます(割引率は店舗によって異なります)。
帰りのフライトなどで、ちょっとしたお土産を購入する時に便利ですよね。
また、国際線の羽田空港、成田空港、関西空港の免税店では、ANAカードを提示することで免税品が割引になります。
割引率は一般カードは5%引きで、ワイドカード以上のランクのカードは10%引き。ただでさえお買い得な免税品がよりお得に購入できます。
空港だけでなく、ANA国内線、国際線およびエアージャパン便での機内販売品を購入する際にもお得にな特典があります。
機内販売の商品をANAカードで支払うと10%引きになり、さらに機内販売は「ANAカードマイルプラス」というマイル獲得の優遇サービスの対象になっています。
そのため、クレジットカード会社のポイントとは別に100円=1マイル(プレミアムカードは100円=2マイル)が貯まりますので、マイルをたくさん貯めることもできます。
以上がすべてのANAカードに共通したメリットで、ANAを利用する人にとってはウレシイ特典ばかりなはず。
また、これ以外にもクレジットカード一般にあるメリットと同じで、日常の買い物でポイントが貯まったり、海外旅行傷害保険・国内航空保険が付帯したりと基本的なメリットももちろんあります。
ANAカードを選ぶための基本情報
どのANAカードにするのかを選ぶためには、いくつかのポイントがあります。
そのための基本情報を頭に入れて、自分に合うカードがどれなのかを選ぶヒントにしてくださいね。
- カードのランク(普通カード、ゴールドカード、プラチナカードなど)
- 国際ブランド
- ポイント移行
カードのランク
ANAカードのランクは、以下の4つのランクから選ぶことになります。
- 一般カード
- ワイドカード
- ゴールドカード
- プレミアムカード
ランクが上がるほど年会費が高くなり、プラチナカードですと31,000円(税別)もかかりますが、普通カードですと2,000円(税別)です。
年会費が高いからダメ、安いから良いというわけではなく、ランクが上がるほど特典も多くなるので、その特典が自分にとって必要かどうかを考えることが大切です。
詳しくはこの後のタイプ別オススメANAカード毎に紹介をしますので、ここではANAカードの4つのランクだけを頭に入れておいてください。
国際ブランド
クレジットカードの国際ブランドとは、VisaやMastercard、JCB、Amexなどのクレジットカードの決済システムのブランドのことをいいます。
以下のものが世界5大ブランドといわれ、この中からどれかを選ぶことになるでしょう。
- Visa
- Mastercard
- JCB
- AMERICAN EXPRESS
- Diners Club
国際ブランドの選び方の基本は、利用したい先で実際に使えるかどうかをまずは考えましょう。
すべての国際ブランドを取扱っている所もありますが、一部の国際ブランドのみ取り扱っている所もあります。
一般的に、海外で利用することが多ければ、世界的にシェア率の高いVisaかMastercardがオススメです、特にJCBは海外では使えない所も多っかたりします。
国際ブランド選びは、他の選び方のポイントも含めて総合的に考えることが大事ですが、ANAカードの場合はポイント移行についても重要な要素です。
国際ブランドにより異なるマイル移行(方法や手数料)
ANAカードはJALカードとは異なり、ショッピングのカード決済によって、直接マイルが貯まるのではなく、ポイントが貯まります。
その貯まったポイントをマイルに移行するわけですが、移行にかかる費用や方法はカード会社・国際ブランドによって異なります。
特に手数料については、マイルをどれだけ貯めるかによっても、それだけを払うべきかどうかも左右してくるので、ご自分のライフスタイルにみあった手数料のものを選ぶと良いでしょう。
国際ブランドごとのマイル移行方法と手数料について
それぞれ国際ブランドごとのマイル移行方法と手数料について紹介をします。
Visa・Mastercardは、「1P=10マイル」で移行するには、年間6,600円の手数料が必要です。
三井住友カードが発行する、VisaおよびMastercardブランドのANAカードは、毎月の利用合計額200円(税込)ごとにVポイントが1ポイント貯まります。
VポイントをANAマイルに移行する場合、一般カードの場合、次の2つのコースがあります。
- 2倍コース(移行手数料6,600円/年間・税込) 1Vポイント=2マイル(1000円=10マイル)
- 通常コース(移行手数料無料)1Vポイント=1マイル(1000円=5マイル)
移行手数料がかかっても、たくさんマイルが貯まる2倍コースがオススメです。
なお、上位グレードの「ANA VISAワイドゴールドカード」と「ANA マスターワイドゴールドカード」は「2倍コース」に、「ANA VISAプラチナ プレプレミアムカード」は「3倍コース」に、それぞれ無料で利用できます。
3倍コースなら、100円で1.5マイルになるので、還元率1.5%(実際はマイルは高単価なのでそれ以上)と高くなっています。
JCBは、「1P=10マイル」で移行するには、年間5,500円の手数料が必要です。
JCB ブランドのANAカードでは、毎月の利用合計額1,000円(税込)ごとにOkiDokiポイントが1ポイント貯まります。
OkiDokiポイントをマイルに移行するには、以下の2つのコースから選択をします。
- 10マイルコース(移行手数料5,500円/年間) OkiDokiポイント1ポイント=10マイル
- 5マイルコース(移行手数料無料) OkiDokiポイント1ポイント=5マイル
オススメは、よりマイルがたくさん貯まる10マイルコースです。
なお、ランクが高い「ANA JCB ワイドゴールドカード」「ANA JCB カードプレミアム」、さらに「ANA JCBカード(学生用)」は、移行手数料無料で「10マイルコース」が利用できます。
アメリカン・エキスプレスは、移行手数料年6,600円で「1000ポイント→1,000マイル」で移行
アメリカン・エキスプレスブランドのANAカードは、100円の利用でメンバーシップ・リワードのポイントが1ポイントが貯まります。
ANA航空券の購入の場合は還元率がアップし、一般カードで2.5倍、ゴールドカードで3倍のポイントを獲得できます。
ANAマイルへの移行は、年間6,600円の「ポイント移行コース」に申し込む必要があります。交換レートは1000ポイントが1000マイルともう少し頑張って欲しいレベルかな。
ダイナースは「1ポイント→1マイル」で移行可能で移行手数料は無料です。
ダイナースは、100円の利用で1ポイントが貯まり、1ポイントは1マイルの価値があり、移行ができます。
移行手数料が無料に加えて、ポイントの有効期限もないのが大きなメリットで、好きなタイミングでマイルへの移行が可能。
ANAマイルは約3年の有効期限がありますから、ダイナースのようにポイントの有効期限がない場合は、マイルを失効しないようにコントロームできますね。
タイプ別オススメのANAカード
ANAカードは種類が多いので、どれにしようか悩む人は多いです。
ここからはタイプ別にオススメのANAカードを紹介していきます。
飛行機に乗らず日常生活でマイル貯める陸マイラー
飛行機に乗らずに、日常生活の様々な場面でマイルを貯める陸マイラーなら特に、このANAカードは絶対に持っておきましょう。すべてのANAマイラーの必需品です。
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードの基本スペック カードブランド : MasterCard 年会費 : 2,000円(税別)※初年度年会費無料 家族カード : 1,000円(税別)※初年度年会費無料 ポイントサービス : Vポイント/200円(税込)につき1ポイント=1マイル 入会ボーナス : 1000マイル 毎年ボーナス : 1000マイル 搭乗ごとのボーナス : フライトマイルの10%プラス
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードは、ショッピングで貯まるマイルは、還元率が2倍コースでも0.5%とそれほど良くはありません。
では、このクレジットカードを持つ意味はというと、ずばりポイントサイトのポイントを有効活用する「TOKYUルート」の利用のためです。
「TOKYUルート」については、こちらで詳しく解説をしています。
ポイントを少しでも多くのANAマイルに交換するためには、ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードが必要なので、すべてのANAマイラーに欠かせないカードなんですね。
ただ、ショッピングの利用での、マイルの還元率が正直ちょっと見劣りするので、このカードにプラスして他のクレジットカードを持つべきです。
メインで使うクレジットカードは、こちらがオススメです。
ホテルの無料宿泊に使うのも良し、マイルに交換するのも良しの最強クレジットカードです。
ANA便を多く利用する
ANAのフライトを良く利用する人なら、できるだけボーナスマイルなどたくさんのマイルが貯まるカードがオススメです。
ANA ワイドゴールドカード
ANA ワイドゴールドカードの基本スペック カードブランド : VISA or MasterCard 年会費 : 14,000円(税別) 家族カード : 4,000円(税別) ポイントサービス : Vポイント/200円(税込)につき1ポイント=2マイル 入会ボーナス : 2000マイル 毎年ボーナス : 2000マイル 搭乗ごとのボーナス : フライトマイルの25%プラス
ANA ワイドゴールドカードはゴールドカードならではの特典の多さと、フライト利用でANAマイルの貯まりやすさです。
ANAのフライトを多く利用する人、特にSFC取得を目指す人にとっては、フライトでたくさんマイルを貯まることが重要です。
貯まったマイルをスカイコインに交換をすることで、航空券の購入の費用に充てることができるからです。
ANAダイナースカードやANA アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードも魅力的ですが、ANA ワイドゴールドカードだと、かなり年会費が抑えられるのも良い点。
少しでもSFC修行の費用を抑えたないなら、マイルをたくさん貯められるANA ワイドゴールドカードは役立ちます。
ラグジュアリーな旅や生活を楽しみたい
ラグジュアリーな旅や生活を楽しみたいのなら、ゴールドカードやプラチナカードなどの特典はとても魅力的ですよね!
すでに紹介をしたANA ワイドゴールドカードも、素晴らしい特典がありますが、マイルの貯まりやすさやステータスを考えると、やはりこのカードがオススメです。
ANAダイナースカード
ANAダイナースカードの基本スペック カードブランド : Diners Club 年会費 : 27,000円(税別) 家族カード : 6,000円(税別) ポイントサービス : 100円=1ポイント=1マイル 入会ボーナス : 2000マイル 毎年ボーナス : 2000マイル 搭乗ごとのボーナス : フライトマイルの25%プラス
クレジットカードには限度額というものがあって、もっと今月はカードを使いたいけど、限度額をオーバーで使えないことだってあります。
その点、ANAダイナースカードですと、限度額という一律の制限ではないので、高額の利用で大量のマイルを貯めることもできます。
ポイントの有効期限もないのも魅力的で、ANAマイルを失効させることなく上手に使うこともできます。
国内空港はもちろん、海外の空港のラウンジも利用できたり、その他多彩なサービスや特典、手厚い保険が付帯していたりと、ANAダイナースカードは魅力が満載なんです。
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