PFC(旅客施設使用料)は、国際線では徴収されるのが一般的ですが、国内線では不要と感じている人も多いと思います。
ANAの特典航空券も国際線だと旅客施設使用料や燃油サーチャージなどが別途徴収され、けっこうな出費に悩まされる場合もあるでしょう。
一方国内線では特典航空券は完全無料で飛行機に乗れ、余計な出費がかからないのが魅力でしたが、ANAの国内線航空券に今後はPFC(旅客施設使用料)を徴収開始されることになります。
PFC(旅客施設使用料)とは?
PFCとは、「Passenger Facility Charge」の頭文字の略語で、日本語では「旅客施設使用料」と言います。
国際線搭乗の際にはおなじみですが、国内線では使用料が必要でないと勘違いをしている人もいますが、実は航空券購入時に航空運賃に含まれる形で徴収をされているのです。
航空会社は運賃に含まれた旅客施設使用料を空港管理会社に納入をしているので、代理で徴収をしているような形ですね。
国内空港の旅客施設使用料
運賃に含まれている旅客施設使用料がいったいどれほどのものか知る由もないという人に、国内空港施設使用料の一覧を紹介します。
発着空港 | 大人(満12歳以上) | 小人(満3歳以上満12歳未満) |
---|---|---|
新千歳空港 | 270円 | 140円 |
仙台空港 | 230円 | 120円 |
成田空港 | 450円 | 220円 |
羽田空港 | 290円 | 140円 |
中部空港 | 440円 | 220円 |
伊丹空港 | 260円 | 130円 |
関西空港 | 440円 | 220円 |
北九州空港 | 100円 | 50円 |
福岡空港 | 110円 | 50円 |
那覇空港 | 120円 | 60円 |
空港によってバラツキがありますが、かなりの金額を徴収されている空港もありますね。特に成田、中部、関空の3つの空港は。
福岡空港や那覇空港などの出発なら100円程度で安いからエエかと感じるかもしれませんが、旅客施設使用料は発着のそれぞれで必要なのです。
つまり、福岡空港から成田空港を結ぶ路線なら、110円+450円で560円が必要で、往復の場合は倍の1,120円ということになります。
それほど痛い出費というほどではありませんが、バカにならない金額で美味しいランチを食べられる金額ですからね。
国内線特典航空券ではPFCは徴収されていない
有償の運賃にはこっそり?とPFCが含まれていたわけですが、国内線特典航空券ではANAやJALも旅客施設使用料を徴収していません。
そのため国内線の特典航空券は基本的に完全無料の形で利用することができます。
しかし、これがANAの国内線特典航空券でもPFCの徴収が開始されることが発表されました。
今まで無料で利用できたものが、いくらかの金額が必要になるので事実上の値上げという形になりますので、マイラーからとったら改悪です。
ANAの発表内容
ANAが先日国内線特典航空券でも、旅客施設使用料を徴収するとの発表がありました。
その具体的な内容ですが、2021年8月29日以降に発券された、2021年10月31日搭乗分の特典航空券から適用になります。
今すぐではなく、発券時によっては今年の後半の搭乗分の特典航空券からPFCの徴収を開始するということです。
たとえ11月搭乗分の特典航空券でも、8月29日よりも前に発券されたものは適用されません
具体的な発表内容はこのようになっています。
- 対象航空券
- 国内線特典航空券*(いっしょにマイル割運賃のマイレージ利用旅客を含む)
- 国際線特典航空券に含まれる日本国内区間*
- ANA便名のコードシェア便をご利用の場合も対象です。
- 適用開始日
- 2021年10月31日以降搭乗分に適用します。
- ただし2021年8月29日以降に発券された航空券に限ります。
- 支払い方法
- 特典航空券のご旅程にPFC対象空港を発着する便を含む場合、必要マイル数の減算の際に、クレジットカードでお支払いいただきます。
- 2021年8月28日までに発券した航空券の取り扱い
- 国内線特典航空券:発券後に予約を変更しても、PFCは追徴されません。
- 国際線特典航空券に含まれる日本国内区間:発券後に、2021年8月29日以降に予約を変更した場合、PFCを追徴されます。
マイラーの悲しい性で、クレジットカードでの支払いとなると、その分のマイルが貯まるため少し気分も紛れますがw
地味に痛いのは国際線特典航空券に含まれる日本国内区間。
ただでさえ出費のかさむ国際線の特典航空券の諸費用に、さらに新たな出費が増えます。私のように伊丹から成田や羽田を利用することを考える人にとってはちょっと痛い改悪です。
最後に
ANAが国内線特典航空券でも、旅客施設使用料を徴収する事になりましたが、仕方ない面もありますが実質の値上げという改悪は残念です。
ただ、これで特典航空券は国際線を利用したいという気持ちがより大きくなり、早くコロナが収束して海外に出かけたくてうずうずしてきています。
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